惠藤憲二様によるテレビアニメ史。

アニメ歴史は深く広い。惠藤憲二が教えてあげます、その歴史。

お〜い!龍馬。お〜い!惠藤憲二。

幕末の英雄の生涯を、虚実を交えながら、時にコミカルに時にシリアスに描いた作品。

 

「人間をズバズバと斬る漫画が描きたい」とあるが、何故か武田に「主役が岡田以蔵」という話が伝わっておらず、小山に延々と坂本龍馬の話を続けたことから、徐々に小山が話に乗り気になり、連載が決定した。なお、連載当初は短編のつもりで描いていたため、ほぼフィクションである。

 

司馬さんの小説『龍馬がゆく』に対抗し、『竜馬がゆく』が書いていない龍馬の幼少時代から描き始めるという形をとり、ジョン・エリックというアメリカ人の漂流者を登場させ、海運業への憧れを幼少期の体験に根付くものとするという、小山・武田曰く「嘘と本当のギリギリのところを狙った」独自設定を展開した。

 

なお、連載が長期になることが確定した青年編になったあと、ジョン・エリックは再登場し、実際に竜馬の所在が掴めなかった時期にエリックの船に乗って上海に行っていたという独自設定が登場している。その他のギリギリのところを狙った独自設定には、池田屋事件の際に竜馬が寺田屋に居合わせた、龍馬と面識があった、龍馬が14代徳川家茂と面会する、などがある。主に武田が持つ数多くの資料を基に、隙間を想像で埋めるようなストーリーの作り方をし、どのエピソードもその前後をしっかりつなげて描いたため、ほとんど違和感を覚えさせない物語展開になっている。そのため、それらをそのまま史実と解釈する読者も少なくない。

 

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